平成２０年７月１６日

組合員各位

全国厚板シヤリング工業組合

理事長　　　髙木　建

 鋼材流通における品質管理の徹底について

  拝啓　時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

  日頃より当組合の事業推進にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、この度、経済産業省製造局鉄鋼課長より流通３団体の理事長宛に加工流通製品の品質管理の徹底について下記の要請文が届きましたのでご連絡いたします。

本文書は、最近鉄鋼メーカーにおいて相次いで発生した品質管理問題により、需要業界や国民一般の信頼が損なわれている事態に鑑み、加工流通業界に対しても注意を喚起する意味で発せられたものであります。

当組合では、既に昨年１０月から『我々組合員はコンプライアンス（法令遵守）を推進して参ります』とするキャンペーンを展開し、品質管理・陸上輸送を中心に点検活動を推進していただき着実な成果を上げているところであります。

組合員各社におかれましては、前述の趣旨をご理解いただき、これを機に改めて品質管理の徹底をお願いする次第であります。

 また、建築構造物の品質管理強化につきましては、本年３月当組合を含む官民合同の「鋼材品質証明検討委員会」が設置されました。このため当組合に「品質保証分科会」を設置するとともに、先頃実施した組合員対象のアンケート調査（実態調査と意見徴集）に基づき、建築用切板の品質証明方式について実態をふまえた対応策の提言を発信していく所存であります。

敬具

記

近時、鉄鋼メーカーにおいて、JIS認証の取り消しに至ったものを含め、品質管理に関する問題が、多数発生しております。その結果、鋼材の品質に対するユーザー業界や国民一般の信頼が損なわれていることは誠に遺憾であり、経済産業省は（社）日本鉄鋼連盟に対し、品質管理体制の強化に全力で取り組むよう要請しているところです。

　鉄鋼流通業界におかれては、従来から品質管理の徹底、コンプライアンスの遵守等に取り組んでこられているところですが、上記の事情に鑑み、ユーザー業界の信頼を維持する観点からも、改めて万全の対応を行って頂くことが必要であります。このため、貴団体傘下の各企業に対し、検査証明書の管理を含めた品質管理、コンプライアンスの遵守に関し万全を期すようご指導方お願い致します。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

以上