年頭所感
全国厚板シヤリング工業組合 理事長 石原慶明
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
期待膨らむ中で迎えた昨年は、消費税増税・円安進行・人手不足の慢性化等の環境下において需要こそ堅調を維持しましたが、「利益薄き繁忙」状態からの脱却は果たせず、中々思うように事が進まない一年であったと思います。
しかしながら当組合では、この需要回復局面を好機と捉え、積年の課題である「適正加工賃の確保」・「商慣習の是正」、即ち「建材取引の適正化」に向けた取り組みを進め、昨年末にはこの活動の更なる促進と実効を図るため「建材取引分科会」を設置しました。
昨年末には第3次安倍内閣が発足し、2020年に向け内需全般は概ね順風の中での推移が予想される中で迎えた本年2015年は、組合員皆様の英知を結集して、「汗を掻いたら儲かる」正常な商基盤を早期に固めたく、組合活動を加速させていきたいと思います。
一方で私達は、多様化・複雑化するお客さまの要求に応えるために、品質・切断技術の向上、工期短縮、コスト低減といった永続的重点テーマを一層推進して企業価値を高める事、また事業継続の上では人材育成が急務であり、前述した課題達成も合わせ青年会含む組合員全員参加で邁進する事を強く期待します。
2015年、今年の干支は十干十二支で「乙未」(きのとひつじ)です。
文献によると「悪しき慣習や風潮をまず取り払い、前に進むべく努力していかねばならぬ年」とあります。
われわれ各自が自らの存在・在り方を切実な問題として捉え、筋の通った行動を皆で推進して行きましょう。
最後になりましたが、本年が皆様にとりまして幸多き年となります事を祈念し、新年の挨拶と致します。
(JFE鋼材 ㈱ 社長)